調剤薬局の中には、十分に薬剤師が確保されていない状態で、経営を続けているというところもあるでしょう。
ただ、そのままの状態で経営し続けても、今後未来が明るくなる可能性は低いため、注意が必要です。
ここからは、調剤薬局における薬剤師不足が引き起こす悪循環について解説します。

欠員に対応しにくくなる

調剤薬局が薬剤師不足のまま経営を続けると、次第に欠員に対応しにくくなります。
例えば、常勤する薬剤師のうち、1人が退職してしまったとします。
現時点では、在籍する薬剤師同士でなんとか欠員をカバーすることができていたとしても、薬剤師不足の場合、1人が抜けるだけで欠員が出たときの経営は難しくなるでしょう。

オーナーの負担が増える

欠員に対応しにくくなった調剤薬局は、薬剤師の穴をオーナーが埋めるようになります。
こうなると、当然オーナーな負担は大きくなります。
また、これが1店舗のみを経営する調剤薬局であれば、まだなんとかなるかもしれませんが、複数店舗を経営する場合は、そういうわけにもいきません。
欠員が出た店舗にオーナーが向かわなければいけなくなりますし、複数店舗で欠員が同時に出た場合は、それでも対応しきれなくなります。

派遣会社に依頼する

在籍する薬剤師だけでは欠員に対応しきれず、なおかつオーナーの体力も限界になってしまった調剤薬局は、次の対策として派遣会社に薬剤師の紹介を依頼するようになります。
もちろん、これによって薬剤師不足はある程度軽減されるかもしれませんが、派遣会社に支払う紹介料は非常に高額です。
そのため、派遣会社に頼りっきりだと、調剤薬局の経営状況はどんどん悪化してしまいます。

採用活動の時間が取れない

派遣された薬剤師に依存している調剤薬局のオーナーは、支出が多くなるだけでなく、派遣薬剤師に残業をさせないようなスケジュールのマネジメントもしなければいけません。
そのため、派遣への依存から脱却すべく、採用活動をしようにも、なかなかその時間が取れなくなります。
つまり、いつまでも自院に直接在籍する常勤の薬剤師を増やせないということです。

まとめ

今回解説した、調剤薬局の薬剤師不足による悪循環を簡単にまとめると、以下のようになります。

薬剤師不足⇒オーナーの負担増加⇒派遣薬剤師への依存・支出の増加⇒採用活動の減少

このような負のスパイラルに入ってしまった調剤薬局は、なかなか現状を打破することができません。
そのため、オーナーは薬剤師が不足している時点で、現状のまま経営せず、積極的に採用活動に時間を割くべきだと言えるでしょう。