調剤薬局においてもっとも防止しなければいけないのは、薬剤師の過失によって調剤薬、配合量を誤ってしまう“調剤過誤”です。
ただ、ある対策を実施するだけで、調剤過誤の発生は大幅に減少します。
ここからは、調剤薬局における調剤過誤を防ぐために実施すべき5つの対策について解説します。

①整理整頓

調剤薬局は、まず調剤室、あるいは待合室の徹底的な整理整頓を実施しましょう。
「どこに何があるかわからない」という状況は、調剤過誤を誘発してしまいます。
具体的には、患者を待たせまいと焦って調剤薬を間違えてしまったり、本来収納すべき場所とは違うところに薬を収納したりすることに繋がりますので、整理整頓の徹底は欠かせません。

②履歴確認

調剤薬局は、調剤過誤を防ぐために、患者の履歴確認も実施する必要があります。
患者が服用中もしくは服用したことのある薬、アレルギー歴、副作歴など、さまざまな履歴を確認することによって、調剤薬が正しいものなのかはある程度判断できます。
また、新規の患者に調剤する際も、患者の履歴を事細かく確認し、決して身体に異変が起こるような薬を出さないように努めなければいけません。

③声出し確認

調剤薬局は、調剤過誤への対策として、声出し確認も実施するべきです。
例えば、調剤室で薬を集める際、調剤する直前などに、薬の名称や処方箋、患者の名前を声に出して読むことで、間違っている場合の違和感には気づきやすくなります。

④ダブルチェック

調剤薬局は、調剤のダブルチェックも実施しましょう。
つまり、1人の薬剤師だけで調剤を完了させず、完了し終えたものを別の薬剤師にもチェックしてもらうべきだということです。
2人がチェックして問題なければ、調剤過誤が発生する可能性は著しく下がります。

⑤患者との確認

調剤薬局は、薬剤師だけでなく、患者と一緒に薬や処方箋を確認することでも、調剤過誤を防止できます。
また、一緒にチェックすることで、患者が自身の服用する薬への理解を深められますし、お互いがコミュニケーションを取る機会も増えます。
もちろん、このような機会を増やせば、薬剤師も患者ごとの特徴や履歴を覚えやすくなるでしょう。

まとめ

今回は、調剤薬剤が調剤過誤を防ぐために実施すべき5つの対策について解説しました。
調剤過誤は、その薬局を面目丸つぶれの状態にしてしまう重大なミスです。
また、最悪の場合、わずかなミスが患者の命を奪ってしまうことにもなりかねません。
したがって調剤薬局は、常に患者の命を預かっているという強い意識を持ち、調剤にあたるべきです。