調剤薬局のM&Aは、今後も活発に行われることが予想されます。
また、オーナーは、売り手の調剤薬局が増加したときに備えてポイントを押さなければ、激しい競争に勝つことはできません。
ここからは、そんな他院との競争に勝つために、オーナーが押さえておくべき3つのポイントについて解説します。

譲渡条件の優先順位をつける

調剤薬局のM&Aでは、まず譲渡条件に優先順位をつけるのがポイントです。
譲渡費用を優先するのか、従業員の雇用維持を優先するのかなどについては、オーナーによって異なります。
ちなみに、譲渡費用を優先する場合、どれくらいの金額で譲渡すべきなのか、その費用を何に充てるのかについても、事前に考えておきましょう。
例えば、オーナーがハッピーリタイアした後、生活する費用はどれくらい必要なのかを算出し、それを上回る価格で譲渡できれば、リタイア後の生活費は確保できます。

ネガティブな要素は早めに伝える

調剤薬局のM&Aで他院との競争に勝つためには、ネガティブな要素を早めに伝えておくのもポイントです。
M&Aにおける買い手企業は、当然買収を考える調剤薬局のデューデリジェンスを行います。
デューデリジェンスとは、投資対象となる企業の価値やリスクを調査することをいい、ここでネガティブな要素が見つかってしまうと、売り手の調剤薬局は大きく信用を損ないます。
したがって、たとえ細かいことであっても、後で発覚すると都合が悪くなるかもしれないこと関しては、早めに担当のコンサルタントに伝えましょう。
早期に伝えることで、逆に買い手企業に誠実さをアピールできる可能性もあります。

譲渡するタイミングを間違えない

調剤薬局のM&Aでは、譲渡するタイミングを間違えないことも大きなポイントとなります。
M&Aを実際に行う時期はオーナーが決めることですが、特に準備をしていない場合、突如譲渡にピッタリのタイミングが訪れたとしても、その波に乗ることはできません。
その結果、多くの調剤薬局に先を越されてしまうことになり、いざ実行したころにはすでに競争が激化している可能性もあります。
したがって、すぐにM&Aをする気がなくても、フットワークを軽くしておくことは重要なのです。

まとめ

ここまで、調剤薬局のM&Aで押さえておくべき3つのポイントについて解説しました。
前述したことを意識するだけでも、生き残れる調剤薬局になれる可能性は確実にアップします。
もちろん、一切M&Aを考えていないという調剤薬局もあるかもしれませんが、調剤薬局を取り巻く環境は今後も変化し続けることを考えると、ある程度の準備はせざるを得ないでしょう。