調剤薬局では、薬剤師における調剤ミスが起こる場合があります。
これは、特に新任薬剤師が犯してしまいやすいミスであり、オーナーや各薬剤師は未然に防ぐための工夫をしておかなければいけません。
今回は、具体的に調剤ミスのパターンとそれぞれの対処法を解説していきます。

規格間違い

調剤薬局における調剤ミスのパターンとしては、まず“規格間違い”が挙げられます。
例えば、“〇〇錠25mg 4錠 分2朝夕食後”と書かれた処方箋に対して、〇〇錠100mgを4錠調剤してしまうようなケースですね。
このようなミスを防ぐには、複数規格の存在を常に意識し、とにかく処方箋における規格を正確に読むことが大切です。
また、名称や見た目が類似している薬剤に関しても把握しておかなければいけません。

配合剤の調剤ミス

調剤薬局における調剤ミスのパターンには、“配合剤の調剤ミス”も挙げられます。
近年、薬物療法の多様化に伴い、併用性が高い2種類以上の薬剤を配合した配合剤が多く使用されるようになっていて、それらを間違えて調剤してしまうケースも増えています。
このようなミスをなくすには、調剤時に各配合剤の接尾字までしっかり確認することが大切です。
また、同じ接尾字で異なる販売名の医薬品もあるため、注意しましょう。

小児の調剤ミス

調剤薬局における調剤ミスのパターンには、“小児の調剤ミス”もあります。
例えば、明らかに過量である薬剤を小児に調剤してしまうというようなケースですね。
小児への調剤では、小児禁忌や投与制限などを必ず確認し、投与量が妥当かどうかを年齢、体重から判断することが大切です。
また、不安な場合は、小児の年齢・体重別薬用量表等を活用しましょう。

ハイリスク薬の調剤ミス

調剤薬局における調剤ミスのパターンには、“ハイリスク薬の調剤ミス”も挙げられます。
これは、もっとも防止しなければいけない調剤ミスですね。
実際、過去にはある調剤薬局において、経口抗凝固剤である“ワーファリン剤”を誤って4倍調剤してしまい、1ヶ月後に患者が大量出血で死亡するという重大な医療事故が発生しています。
ハイリスク薬の調剤ミスを防ぐには、自院で採用しているハイリスク薬の把握、ハイリスク薬についての研修の実施、調剤手順の作成、安全対策の見直しなどを徹底しなければいけません。

まとめ

ここまで、調剤薬局における調剤ミスのパターン、対処法について解説してきました。
調剤ミスは、その調剤薬局の信頼性を大きく下げることになる重大なミスです。
また、1つのミスによって、患者が命を失ったり、調剤薬局が廃業に追い込まれたりすることも十分考えられるため、常に防止するための意識と手段を持っておきましょう。