調剤薬局では、多くの個人情報を取り扱っています。
したがって、もし情報セキュリティ事件が発生してしまうと、多くの顧客に迷惑をかけ、信頼性を失ってしまいます。
今回は、調剤薬局において実際に発生した情報セキュリティ事件を紹介しますので、実際どの程度の被害を受けるのかを知るための参考にしてください。

調剤薬局において発生した情報セキュリティ事件①総合メディカル個人情報盗難事件

2016年1月、“総合メディカル”が展開する神奈川県の調剤薬局、“そうごう薬局東海大学前店”において、情報セキュリティ事件が発生しました。
同社によると、何者かが当該店舗の正面ガラスを破って侵入し、現金や処方箋、ノートパソコン1台を窃取したとのことです。
被害に遭ったノートパソコンには、2015年6月~12月までの保険請求用データ7959件、顧客2535人分の氏名、処方医療機関名、処方医師名といった情報が含まれていました。
ちなみに、患者288人分の個人情報が記載された処方箋は、近隣の路上で無事発見されましたが、個人情報が流出した可能性は高いとされています。
同社は警察に被害届を提出しましたが、結局窃取されたパソコンは見つかりませんでした。
また、当事件における個人情報の不正利用は確認されていないものの、同社の信頼性を大きく下げる情報セキュリティ事件となってしまいました。

調剤薬局において発生した情報セキュリティ事件②マックスバリュ調剤薬局処方箋紛失事件

2017年9月、“マックスバリュグランド千種若宮大通店”の調剤薬局において、情報セキュリティ事件が発生しました。
同店舗を運営するマックスバリュによると、当該店舗において、2017年6月1日~30日の間に調剤を受け付けた顧客の処方箋327件が所在不明になったとのことです。
紛失された処方箋には、顧客の氏名、性別、生年月日、保険証番号、受診医療機関名、処方された薬などの個人情報が記載されていました。
同店舗は法令に従い、処方箋を3年間保存していましたが、所在不明の処方箋に関しては、誤って廃棄した可能性が高いとしています。
これに伴い、同社は対象となる顧客に報告、謝罪を行いましたが、調剤薬局の信頼性はガクッと下がってしまいました。

まとめ

ここまで、調剤薬局において発生した情報セキュリティ事件を紹介してきましたが、いかがでしたか?
調剤薬局において情報セキュリティ事件が発生してしまうと、被害届の提出や事件の原因究明、事件の公表や顧客への謝罪など、さまざまな対応に追われてしまいます。
また、場合によっては、顧客への損害賠償が発生することも考えられるため、個人情報の管理や防犯対策は厳重に行いましょう。