調剤薬局がM&Aを行うにあたって、M&Aにおける利点とリスクを知ることは重要です。
これらをしっかり天秤に掛けてから、M&Aに踏み切るかどうかを判断する必要があるためです。
ここからは、そんな利点とリスクについて解説しますので、今後すぐにM&Aを行う予定はないという調剤薬局も、ぜひ参考にしてください。

調剤薬局のM&Aにおける利点を今一度把握しよう!

調剤薬局のM&Aにおける利点として挙げられるのは、まず“後継者問題を解消できる”という点です。
言ってしまえば、親族内承継などとは違い、赤の他人が調剤薬局を承継することになりますが、事業自体はこれまで通り問題なく継続できます。
また、もう1つの利点として、“付き合いのある人物との関係を維持できる”という点も挙げられます。
M&Aを行えば、これまで通り事業が継続されるため、基本的に患者や近隣のクリニック、仕入れ先などとの関係が崩れることはありません。
そして、オーナー個人においても、創業者利益を獲得できたり、個人保証、担保提供から解放されたりするといった利点があります。
獲得した資金は、オーナーのリタイア後の生活や、新たなチャレンジに活かすことも可能です。

調剤薬局のM&Aにおけるリスクを今一度把握しよう

調剤薬局のM&Aにおけるリスクには、“買い手候補との交渉がうまくいかなかった際のリスク”が挙げられます。
M&Aの交渉は、秘密裏に行われるものですが、交渉中にその事実が知れ渡ってしまうと、不安を感じて退職しようとする従業員が増加します。
続々と従業員が辞めてしまっている状況下で、M&Aに失敗してしまうと、次の買い手候補を見つけ、交渉をするまでの間、調剤薬局の経営が回らない可能性があります。
これが、調剤薬局のM&Aにおいて、買い手候補との交渉がうまくいかなかった際の大きなリスクです。
そして、退職する従業員が続出した場合、仮に買い手が決定したとしても、売却価格が下がってしまう可能性があります。
また、M&Aによって環境が変わることで、従業員の中に戸惑いや不満が生まれ、不協和音が広がりやすくなるというのも、大きなリスクだと言えるでしょう。

まとめ

調剤薬局のM&Aにおける利点とリスクについて、今一度詳しく解説してきましたが、理解していただけたでしょうか?
経営不振や後継者不足に悩む調剤薬局にとって、M&Aはとても有効な選択肢ではあることは確かです。
ただ、M&Aの成功率を高めるためには、リスクヘッジを徹底しなければいけません。
リスクヘッジがなければ、M&Aに失敗してしまったとき、調剤薬局は一気に窮地に立たされる可能性があります。