調剤薬局が健全な経営を行うにあたって実践すべきことの1つに、“KYT”が挙げられます。
KYTは、調剤薬局のオーナー、そして薬剤師などの従業員全員で実践すべきことであり、調剤薬局のみならず、近年クリニックなどでも注目度が高まっています。
ここからは、そんなKYTの概要とポイントについて解説します。

調剤薬局で実践すべき“KYT”とは?

KYTとは、業務の中に存在する危険について話し合い、予知、対策を行う訓練のことを言います。
“危険”、“予知”、“トレーニング”の頭文字を取って、KYTと呼ばれています。
KYTが調剤薬局のみならず、クリニックなどでも実践される機会が増えている背景には、医療事故から裁判沙汰になってしまうケースが増加していることがあります。

調剤薬局がKYTを実践することでどんな利点が生まれる?

調剤薬局がKYTを実践することで、オーナーならびに従業員の危険に対する感受性、集中力が高まります。
その上、問題を解決する力や意欲も向上するため、より安全性の高い調剤薬局が出来上がります。
また、KYTはオーナー、従業員全員で行われる訓練のため、実践した調剤薬局の団結力も高まることが期待できます。

具体的なKYTの方法について

調剤薬局で実践すべきKYTには、いくつかの方法があります。
1つ目は、イラストを使って行われるKYTです。
これは、描かれたイラストの中から危険を見つけ出し、予知することで、いつもは気が付きにくい危険を再認識するという方法です。
具体的には、イラストの中にある危険について話し合い、危険なポイントを明確にした後、対策の立案と目標の設定を行います。
2つ目は、指差確認です。
これは、危険なポイントに対して指を差し、声に出すことでミスを減らすという方法です。
この行動を取るだけで、作業においてミスをする確率は1/6にまで減少すると言われています。
そして、3つ目は、健康確認です。
これは、姿勢、動き、目、表情、声などを通じて、従業員同士がお互いの健康状態を確認することで、人為的ミスを減らそうとする方法です。
例えば、「体調が悪そうだけど、大丈夫?」と確認し、その従業員の体調が優れないことが判明した場合、オーナーや周りの従業員がサポートし、ミスを防ぎます。

まとめ

ここまで、調剤薬局で実践すべき“KYT”について解説しました。
調剤薬局もクリニックと同じように、処方する薬を間違えるなどのミスを犯すことで、裁判沙汰に発展してしまう可能性があります。
また、場合によっては、調剤薬局のミスが患者の命を脅かすことも考えられるため、必ず何らかの形でKYTは実践しなければいけません。