調剤薬局の中には、処方元の医師との関係性がとても深い調剤薬局が存在します。
ただそのような調剤薬局がM&Aに踏み切る場合、さまざまなことに注意しなければ、M&Aが失敗に終わってしまう可能性は高くなります。
では具体的に、どんなことに注意すれば、M&Aの失敗は防ぎやすくなるのでしょうか?

処方元の医師との関係性が深い調剤薬局がM&Aで注意すること①伝え方

調剤薬局との関係性が深い処方元の医師の中には、調剤薬局のM&Aを行うという事実を知ったとき、“ずっと協力してやってきたのに”と怒ったり、悲しんだりする方もいます。
このような関係性が深い処方元の医師の猛反発により、泣く泣く調剤薬局がM&Aを諦めてしまうというケースは少なくありません。
したがって、調剤薬局のM&Aの事実を処方元の医師に伝える前に、必ず経営に関する意見交換をしておくようにしましょう。
例えば、“後継者がいなくて今後の経営が不安”、“今の収益では経営が難しい”といった意見を事前に処方元の医師に伝えていれば、何か力になってくれるかもしれませんし、M&Aの事実を伝えたとしても、猛反発される可能性は低いでしょう。

処方元の医師との関係性が深い調剤薬局がM&Aで注意すること②アドバイザーへの説明

処方元の医師との関係性が深い調剤薬局は、M&Aを行うことが決定した後も、さまざまなことに注意しなければいけません。
例えば、M&Aアドバイザーに相談する際は、自身の調剤薬局の状況を事細かに説明する必要があります。
処方元の医師との関係性が深い調剤薬局の場合、医師から土地を借りていたり、看板などで医師に調剤薬局を宣伝してもらっていたりすることがあり、M&A後、これらの扱いがどうなるのかについて、明確に解説するのが難しくなるため、どうなるのかについては早めにハッキリさせておきましょう。

処方元の医師との関係性が深い調剤薬局がM&Aで注意すること③医師のケア

処方元の医師との関係性が深い調剤薬局は、M&Aを行うことが決定した後、医師に心配をかけさせないように注意しなければいけません。
例えば、M&Aにおける買い手企業が決定したとしても、“しばらくの間はオーナーが残って、今まで通り経営を続けます”という風に伝えれば、M&Aを諦めなければいけないくらい猛反発されることはないでしょう。

まとめ

必ずしも、調剤薬局と処方元の医師との関係性が深いと、M&Aは失敗しやすいというわけではありません。
ただ医師との関係性が深い調剤薬局の場合、通常の調剤薬局よりも気を配る点が多くなるということは確かです。
それでも、しっかりと処方元の医師の理解を得て、関係性をハッキリさせた上でM&Aに臨めば成功させられるでしょう。