経営が立ち行かなくなったとき、後継者が見つからないときなどに、調剤薬局のオーナーはM&Aに踏み切ります。
ただ事前に調剤薬局のM&Aに向けた準備をしておかないと、なかなか買い手が見つからなかったり、買い手が見つかってもM&Aが成立しなかったりという事態に陥ります。
では、具体的にどんな準備が必要なのでしょうか?

調剤薬局がM&Aに踏み切る前にしておきたい準備①M&Aに踏み切る理由を整理する

まず調剤薬局のオーナーは、M&Aに踏み切る前に、なぜM&Aに踏み切るのかについて整理しましょう。
冒頭でも触れたように、M&Aに踏み切る理由には、経営不振や後継者の不在などさまざまなものがあります。
まず理由を整理して、本当に自身の調剤薬局にとってM&Aが最適な手段なのかどうかを再確認しましょう。
理由を整理した上で、M&Aが本当に最適な手段だということがわかれば、成立後に“別の手段を取ればよかった”と後悔する可能性が低くなります。

調剤薬局がM&Aに踏み切る前にしておきたい準備②M&Aに求めることを整理する

M&Aに踏み切る前に、M&Aにどんなことを求めているのかを整理することも重要です。
例えば、“○○円以上での譲渡”、“○月までの成立”など、できるだけ具体的に整理することをおすすめします。
このように、M&Aに求めることを事前に整理しておけば、M&Aの成立によって目標を達成できたとき、“M&Aに踏み切ってよかった”と思えるようになります。
またM&Aの成功の定義は人によって異なりますが、どんなことを求めているのかを明確にし、それを達成することで、“M&Aに成功した”という実感が湧きやすくなります。

調剤薬局がM&Aに踏み切る前にしておきたい準備③求めることに優先順位を付ける

先ほどの続きのようになりますが、M&Aにどんなことを求めているかを整理した後は、それらに優先順位を付けることも重要です。
つまり絶対譲れない目標、少しは譲歩できる目標などを事前に決めておくということです。
こうすることで、もし複数の買い手が現れた場合に、より目標を達成させてくれる買い手を選ぶことができます。
また、より目標を達成させてくれる買い手を選べば、必然的にM&Aの質は高まります。

まとめ

調剤薬局のオーナーは、M&Aに踏み切る前に、必ず上記の準備をしておきましょう。
事前準備をしておくことで、少なくとも買い手がまったく現れないという事態は防げます。
買い手からすれば、M&Aに踏み切る理由やM&Aに求めることが明確な調剤薬局の方が、より成立に向けたスムーズな話し合いがしやすくなるためです。
調剤薬局のM&Aは“成立”ではなく、“成功”を目指さなければ意味がありません。