調剤薬局におけるM&Aは、契約成立までに最低でも半年程度かかります。
ただ場合によっては契約が難航し、さらに契約成立までに時間がかかってしまうこともあります。
では調剤薬局のM&Aにおいて、なかなか契約が成立しない理由にはどんなことが挙げられるのでしょうか?
売り手の調剤薬局はぜひ参考にしてください。

調剤薬局のM&Aにおいてなかなか契約が成立しない理由①業績が著しく悪い

調剤薬局のM&Aにおいてなかなか契約が成立しない理由の1つに、売却する調剤薬局の業績が著しく悪いということが挙げられます。
買い手となる企業は、当然買収後に安定して利益を上げられる調剤薬局との契約を望んでいます。
したがって、“業績が悪いから、すぐにM&Aをしよう”と考えても、そこからなかなか契約成立に至らないという可能性があるため、注意が必要です。
ある程度業績を回復させてからM&Aに踏み切るというのも、売り手となる調剤薬局には必要な努力だと言えます。

調剤薬局のM&Aにおいてなかなか契約が成立しない理由②譲渡金額を高く設定しすぎる

調剤薬局のM&Aにおいて、希望譲渡金額を高く設定しすぎると、なかなか契約が成立しなくなります。
買い手となる企業にも、許容できる支出というものがあります。
したがって一方的に高い譲渡金額を希望してしまうと、契約が成立しないどころか、買い手企業はすぐに離れてしまいます。
特に譲渡金額以外の面を見て、買い手となる企業が良い反応を示してくれている場合、買い手を逃すのは非常にもったいないと言えます。
高い価格で売却することではなく、あくまで早期に売却することを目的にしましょう。

調剤薬局のM&Aにおいてなかなか契約が成立しない理由③権利関係の交渉がうまくいかない

調剤薬局のM&Aにおいて、なかなか契約が成立しない理由には、権利関係の交渉がうまくいかないということも挙げられます。
調剤薬局を売却する場合、株主やクリニックなどに売却の許可を得なければいけません。
ただ調剤薬局が売却されることで、株主やクリニックに不利益が生じる場合、これらの権利者はなかなか売却を許可してくれません。
つまり権利関係の交渉がうまくいかないと、買い手企業との交渉をする前に足止めされてしまうということです。

まとめ

調剤薬局のM&Aにおいて、なかなか契約が成立しない理由をいくつか解説しました。
調剤薬局のオーナーの中には、“経営が苦しくなれば、すぐにM&Aをすれば大丈夫”と考えている方もいるかもしれません。
確かにM&Aは、経営状況が苦しい調剤薬局にとって助け舟になり得る選択肢ですが、必ずしもスムーズに契約が成立するわけではないことを理解しておきましょう。