調剤薬局における事業承継には、後継者が意識的に克服しなくてはいけない課題があります。
いくらオーナーが良い人材を育成しても、後継者の意識次第で経営が傾いてしまうという事は大いにあります。
後継者は、どのような課題を克服すればよいのでしょうか?

調剤薬局の後継者が克服しなくてはいけない課題って?

調剤薬局を引き継ぐ際、オーナーは必ず後継者の育成をしなくてはいけません。
その育成において、調剤薬局の業務だけでなく“経営者としての自覚”を芽生えさせる事が重要です。
経営者としての自覚がなければ、引き継がれた調剤薬局は必ずと言っていいほど経営が悪化するでしょう。
ただ難しいのは、後継者本人が経営者としての自覚を持っていても、実際にはいざ経営者になってみないと分からない事が多いという事実です。
経営者としての自覚を持たせると口で言うのは簡単ですが、後継者が経営者の立場になると、引き継がれていない事に関するトラブルが次々に発生したりするものです。
それでも後継者は経営者を引き受けた以上、経営が傾かないように経営者としての業務を全うしなくてはいけません。
これをしっかり完遂するという事が、調剤薬局の後継者が克服しなくてはいけない課題です。

後継者が課題を克服しないとどうなってしまうのか?

後継者が経営者としての業務を全うするという覚悟がないと、決断が遅れ大きな業績の悪化に繋がる可能性があります。
後継者が調剤薬局の経営者になると、最初は“経営が失敗するかもしれない”という不安を常に抱く事になるでしょう。
そういう気持ちで経営をしていると、周囲の声を全て聞き入れてしまう状況になり、ますます不安は大きくなりがちです。
また経営が失敗するかもしれないという不安は、決断力の遅れに繋がりやすいです。
例えば赤字の原因がハッキリしている場合でも、“この決断によって経営が傾くかもしれない”と考えて、なかなか改善に踏み切れなくなります。
気付いた時にすぐ対応していれば防げた問題にも関わらず、決断が遅れて結果的に経営が大きく傾いてしまっては、経営者失格と言えます。

後継者の課題は事業承継前に対策出来る?

事業承継後明らかに業績が悪くなってしまったという場合、後継者に伝えられた調剤薬局の経営戦略に、そもそも欠陥があったという可能性も否定出来ません。
従ってオーナーには、従来の経営戦略をそのまま押し付けるのではなく、事業承継の前に1度見直しを図る事をおすすめします。
また後継者が経営者となった暁には、従来の経営戦略を鵜呑みにせず、状況や時代の変化に合わせて適宜方針を調整していく事が大事と言えるでしょう。