調剤薬局におけるM&Aは年々増加していますが、企業買収における調剤薬局の評価は一体どのように決定されるのでしょうか?
調剤薬局のオーナーは、どのような点が企業買収の際に評価されるのかを把握し、納得した上でM&Aに踏み切ることが大切になってきます。

企業買収における調剤薬局の評価は主に2つの要素が評価される

・営業権価格
営業権価格は、企業買収される調剤薬局がどれくらい利益を上げることができるか、という観点で決定される価格です。
つまり、調剤薬局が多くの利益を上げられると評価された場合、企業買収時の評価額アップに繋がるということです。
単純な事業利益だけでなく、経営上のリスクや調剤薬局の将来性も加味した上で算出されます。
ちなみに企業買収を行う企業は、買収する調剤薬局が3~5年間、どのような経営状況で推移していくのかも考慮しています。

・時価純資産価額
これに対し時価純資産価額は、調剤薬局の設備資産や棚卸資産、売掛金といった様々な資産を評価して決定される価格です。
いくら純資産が潤沢な調剤薬局でも、後継者の不在で経営を継続させることが厳しくなり、M&Aを考える場合も少なくありません。
そういう調剤薬局は時価純資産価額が高く評価されるケースもあるので、M&Aを検討するのがおすすめです。

これら2種類の要素が総合的に評価され、企業買収における調剤薬局の価格は決定されます。
もちろんM&A契約を成立させるためには、調剤薬局のオーナーさんと買収を行う企業側の双方が評価額に納得する必要があります。

オーナーさんは今の調剤薬局の価格をある程度把握しておくべき

これまで紹介した企業買収における評価の目安は、あくまで1つの目安です。
調剤薬局の経営状況が非常に良く、これからもっと業績が上がると判断された場合、もっと高い評価額を提示される場合もあります。
もしオーナーさんがM&Aを選択肢に入れているのであれば、自分の調剤薬局がどれくらいの価値を持っているのか、把握しておくことが大事です。
価値が高いことを把握出来れば、M&Aがより有効的な方法だということが分かります。
逆にそれほど価値が高くないことが分かれば、M&Aをするにあたり、これから評価額が上がるように経営を見直すことが出来ます。

まとめ

もし赤字の調剤薬局でも、M&Aを諦める必要はありません。
企業買収を行う企業は「調剤薬局の業績」だけでなく、「自社との相乗効果」も評価の対象としているからです。
買収する側が調剤薬局の将来性に魅力を感じれば、契約が成立する可能性は決してゼロではないのです。