M&Aによる企業買収は、事業拡大の手段としてはとても重要なものです。しかし、場合によってはM&Aの企業買収で失敗することもあるでしょう。その時はどんなパターンで失敗するのでしょうか?失敗する時のパターンを紹介します。

正しい評価ができていなかった

企業買収をする際に、その価値を正しく評価できていなかった場合は失敗するでしょう。
特にその企業価値を過大評価してしまったことで失敗するパターンが多いようです。
これは、数字上の資産などは正確に評価できていたものの、数字には表れない営業力やシナジー効果などに対して実際よりも高く見積もってしまったというパターンです。高額の費用を使って企業買収をしたのに思ったほど収益が上がらず、買収の費用を回収するのが難しくなってしまうのです。
また、正しい評価をして企業買収をした場合でもその価値を活かしきれずに失敗して、想定したよりも収益が上がらないというパターンもあります。
こうしたパターンを防ぐためには、数値に表れない企業価値についてもしっかりと考えなければいけません。そして、その企業価値を自社でも活かすことができるかどうか、きちんと考えてみましょう。

統合に失敗する

せっかく企業買収に成功したのに、統合が上手くいかずに失敗してしまうというパターンもよく見られます。企業買収は統合まで上手くいってこそその真価を発揮するので、企業買収に成功したからと安心してしまうと、統合に失敗してその価値を活かすことができなくなるのです。
統合に失敗する理由としては、人事制度や社内システム、意識の違いといったお互いの差異を埋めることができず、業務が滞ってしまう場合などがあります。そのため企業買収した先で元々働いていた従業員が非協力的になり、せっかく買収した企業の持つ力を活かせない、引き継げないということが起こるのです。
企業買収をする前に相手企業の社内システムなどを詳しく調べておかないと、こういった失敗が起こりがちです。それを防ぐためには、事前の調査をしっかりとしておかなくてはならないでしょう。キーとなる人物を見つけて説得し、他の従業員を説得するのに協力してもらうという方法もあります。そのための統合プロセスは事前にしっかりと作成しておかなくてはいけません。

まとめ

M&Aによる企業買収は経営拡大の定石ですが、失敗しないわけではありません。
企業買収で失敗する原因としてはいくつかのパターンがありますが、いずれも事前調査の甘さが原因となるものです。それを防ぐためには事前調査を綿密に行う必要があり、その際には過大評価などをしないように慎重な判断を下さなくてはいけません。
また、失敗を防ぐために統合プロセスは事前にしっかりと作成しておきましょう。もしM&Aに不安がある場合は、M&A仲介会社などに相談してみるのもいいかもしれません。