調剤薬局業界では、M&Aが現状盛んに行われています。それは、調剤薬局業界を取り巻く現状を打破するのにM&Aが効果的だと判断されたことがその原因ですが、それでは調剤薬局業界を取り巻く現状とは具体的にどういったものでしょうか?

・調剤薬局の現状とは?

それでは、調剤薬局の現状としてはどういったものがあるでしょうか?
調剤薬局というと、一見大手薬局チェーンやドラッグストアが多くのシェアを占めているようにみえますが、実際にはそれほど多くを占めておらず、ほとんどが個人経営の調剤薬局が占めているのが現状です。そのため業界を引っ張っていくような動きをする企業はないのですが、その分売り上げは分散していて、さらに調剤報酬の引き下げなどもあったことで、経営が厳しくなっている調剤薬局が増えているという現状があります。
また、薬学部が4年制から6年制に変わったこともあって薬剤師を志望する若者が減り、調剤薬局業界全体として薬剤師が不足しがちという現状も生じています。そのため、個人経営の調剤薬局ではオーナーが高齢になったことで引退したくても、後継者がいないという現状にもつながっていきます。
こうした調剤薬局の現状を打破するためにM&A が効果的といわれていますが、具体的にはどう改善されるのでしょうか?

・M&Aによる改善効果

M&Aによって売却された調剤薬局は、その多くが大手薬局チェーンや企業などの傘下に入ることになります。そうなると、まず高齢化したオーナーは売却金を手にして引退することができます。もちろん売却の際に、自分が働き続けたいという希望を条件として付けることもできます。
また、個人経営の調剤薬局が大手の薬局チェーンなどの傘下に収まることで、業界を牽引する企業がないという現状の打破にもつながります。もちろんいくつかがまとまるだけでは弱いのですが、将来的に多くの薬局がまとまるようであればそうした動きも見えてくるでしょう。
また、薬剤師の不足に対しても、いくつかの薬局がグループの傘下に収まることで人材のやり取りができるようになるので、余裕があるところから足りないところへと人材を異動することで調整できるようになります。

このように、M&Aによって調剤薬局がまとまると、現状ある多くの問題を解決することができるのです。

・まとめ

調剤薬局業界の現状は悪いものではないのですが、個人経営の調剤薬局を中心として問題を抱えている調剤薬局もあります。しかし、こうした問題の多くはM&Aによって大手薬局チェーンの傘下に収まることで解決できます。
将来性があるとみられている業界なので、このまま自分で経営を続けていくのももちろん悪い事ではありません。しかし、調剤薬局で起こる問題に困った時は、解決するためにまずM&A仲介会社に相談してみてはいかがでしょうか。